無題4

「何が言いたいんですか?」

僕はそいつを睨み付けて言った。


「人を殺したことがあるならわかるだろう?」


「…………………」



「殺人には理由なんかいらないと」


「……何故そう言い切れるんですか?」


「……なら君は一々理由なんてめんどくさいものをかかえながら人を殺すのかい……?そんなのあり得ないね。人を殺しているときにそんなもの少しも頭の中には入ってこないよ。まっ、理由なんか最初から持っていない俺が言ってもどうなることでもないけど…」



「……残念でしたね。僕は人を殺したことなんかありませんよ」




僕がそう言うとそいつは笑った。



「ハハッ!君みたいな子は好きだよ」

「僕はあなたみたいな人は大嫌いです」


「これはまた手厳しい…」




ーーサァ〜。





風が静かに吹き抜けた。
作者: 音
閲覧数:539
2008/06/21 00:15:14公開

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なし。
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