商品の価格を検討するときに、こういった場面で迷うことはありませんか?
Aサイトでは5200円
Bサイトでは5400円+ポイント10%還元
パッと見たところ、Aサイトの5200円で買う方が安いように見えます。
でもBサイトは5400円-540円分(ポイント還元)=4860円となり、実質こちらの方が安い!と思いがち…ですが、実際支払うのは5400円。ますます訳が分からなくなりそうです。
因みに、Bサイトのようなポイント制度を導入しているお店では、次回も利用しないとポイントが無効になってしまう場合もあるので、Bサイトを普段から利用しているという条件付きで、どちらがお得か判断していきましょう。
まず、ポイント制度の場合はポイントで支払った分はポイントが付かないケースがほとんどです。
つまり、単純に4860円になるのではなく、「5400円商品+540円分クーポン」を獲得したような形になります。
そう「ポイント還元」とは「還元」されるのであって「割引」される訳ではないのです。
では実際に割引率を計算してみると、
5400円(支払った金額)÷(5400円+540円(購入できる金額))=0.90909090…≒90.9090%
100%-90.9090%=9.091%
答えは、約9.091%となります。
そうです!10%ポイント還元では、実質約9.1%お得になるということが分かりました。
では最初の問題に戻ってみると、
Aサイトでは5200円
Bサイトでは5400円+ポイント10%還元
Bサイトは9.1%お得になるということを踏まえると、
5400-9.1% = 4908.6円
つまり、
Aサイトでは5200円
Bサイトでは”実質”4908.6円
結果、Bサイトの方がお得に買物できることが分かりました。
~まとめ~
ポイント10%還元の場合、9.1%割引と同等のメリットがあると分かりました。
さらに”全商品10%還元”のようにポイント還元率が同じなのであれば、いつポイントを利用してもお得度は常に9.1%になるので、ポイントが貯まったら、次回の買い物時に使ってしまう方が得策かもしれません。
もちろんポイントを使って商品を購入していても、常にポイントが残っている状態になると思いますが、これをすべて使い切るというのが前提の話ですので、最後は端数があまり出ないように少額で買い物するのがベストです。
因みに、ポイント還元率によって実質割引率は異なり、更にポイント還元率が高いほど割引率との差が大きくなっていきます。
計算式:実質割引率 = ポイント還元率 ÷ (100% + ポイント還元率)
「実質割引率」を表にまとめてみましたので、ご参考までに。
ポイント還元率ごとの実質的な割引率 | ||||
ポイント還元率 | 支払い金額 | 商品合計額 | 実質割引率 | 還元率と割引率の差 |
5% | 1000円 | 1050円 | 4.762% | 0.238% |
10% | 1000円 | 1100円 | 9.091% | 0.909% |
20% | 1000円 | 1200円 | 16.667% | 3.333% |
30% | 1000円 | 1300円 | 23.077% | 6.923% |
40% | 1000円 | 1400円 | 28.571% | 11.429% |
50% | 1000円 | 1500円 | 33.333% | 16.667% |
60% | 1000円 | 1600円 | 37.500% | 22.500% |
70% | 1000円 | 1700円 | 41.176% | 28.824% |
80% | 1000円 | 1800円 | 44.444% | 35.556% |
90% | 1000円 | 1900円 | 47.368% | 42.632% |
100% | 1000円 | 2000円 | 50.000% | 50.000% |